REGINA LOCUS LVXL
ENショップ
← Journal

エイジングケアの選び方

エイジングケア化粧品の選び方。成分表示を読めば、本当に効く商品がわかる。

松下 嵩枝

松下 嵩枝

2025年5月

化粧品のパッケージに「フラーレン配合」「ヒト幹細胞エキス配合」と書いてある。だから買った。でも変わらなかった。

その理由を、今日ははっきり書きます。

全成分表示の基本ルール

日本の化粧品は薬機法により、全成分を表示することが義務付けられています。ただし、配合量(何%入っているか)の表示義務はありません。

全成分表示には一つのルールがあります。配合量が多い順に記載される、というものです。ただし1%以下の成分については、順不同での記載が認められています。

これが重要です。リストの後半、特に後ろの方にある成分は、1%以下の可能性が高い。どれほど優れた成分でも、1%以下では多くの場合、実感できる効果を期待するのは難しい。

成分が「リストの最後の方」にある場合、それはほぼ飾りです。配合と表示するための最低量しか入っていない可能性が高い。

まず「基材」を見抜く

全成分表示の最初の方には、必ず「基材」が並びます。基材とは製品の土台になる成分で、有効成分ではありません。

代表的な基材は以下です。水(精製水)、グリセリン(保湿剤)、BG(ブチレングリコール、保湿剤)、エタノール(アルコール)、スクワラン(エモリエント)、シクロペンタシロキサン(シリコーン系)。

これらがリストの先頭にあるのは当然です。製品の大半を占めるのが基材だからです。問題は、その後ろに続く有効成分がどこに位置しているか、そしてどのくらいの量が入っているかです。

主要エイジングケア成分の「実効濃度」

エイジングケアで効果が期待できる主な成分と、研究で確認されている実効濃度の目安を整理します。

フラーレン(C60)——抗酸化。0.1%でも抗酸化作用はありますが、濃度依存性があるため高いほど効果が高まります。私たちは10%を実現していますが、市場の多くは0.1%未満です。成分表示で後ろの方にあれば微量配合です。

ナイアシンアミド——美白・バリア機能強化。研究で確認されている有効濃度は2〜5%以上です。リストの比較的前方にあり、かつ「ナイアシンアミド」と明記されているものを選んでください。

レチノール(ビタミンA)——抗シワ。0.025〜0.1%から効果が確認されています。ただし刺激が強いため、初めての方は低濃度から。レチノールはリスト上では少量でも効果が出やすい成分ですが、それでも後ろすぎる位置は微量の可能性があります。

ビタミンC誘導体(アスコルビルグルコシド、3-O-エチルアスコルビン酸など)——抗酸化・美白・コラーゲン生成促進。3〜20%が実効濃度とされています。ビタミンCは不安定なため、安定型誘導体の種類と濃度の両方が重要です。

セラミド(セラミドEOP、NP、AP、EOS、NGなど)——バリア機能修復。複数種の組み合わせが重要で、単一種類では不十分です。リストに複数のセラミドが記載されているかを確認してください。

ペプチド類(パルミトイルペンタペプチド、アセチルヘキサペプチドなど)——コラーゲン生成促進、弛緩抑制。一般的に低濃度でも作用しますが、リストの最後の方では微量の可能性があります。

成分名がパッケージに大きく書かれていても、全成分表示でその成分がリストの後半にあれば、宣伝のための微量配合と判断していいです。

「無添加」「自然由来」の罠

「パラベンフリー」「防腐剤無添加」という表示に安心感を覚える人が多い。しかし、防腐剤を使わないためには別の成分(アルコールや他の抗菌成分)を増やすか、製品の安定性を犠牲にするかのどちらかです。

「自然由来成分100%」も同様です。自然由来であることと、肌への効果があることは別の話です。効果を判断する基準は、自然か合成かではなく、その成分に科学的根拠があるかどうかです。

私たちは防腐剤が不要だとは考えていません。製品の安全と品質を守るために必要な成分を、必要な量だけ使う。それが正直な処方の姿勢です。

価格と処方コストの関係

なぜ有効成分を十分な濃度で入れた製品が少ないのか。答えは単純で、コストがかかるからです。

フラーレン10%を安定配合するコストは、0.01%配合するコストの比ではありません。ナイアシンアミドを5%入れるより、1%入れる方が原料費は低い。製品価格が同じなら、有効成分を薄めてマーケティングに予算を回す方が売れます。

私たちが広告費をゼロにした理由はここにあります。広告費を使わない分、原料費に使う。その結果が、フラーレン10%という配合です。

選ぶときの実践的なチェックリスト

1. 訴求している成分が、全成分表示のどこにあるか確認する。後ろの方なら微量配合の可能性が高い。

2. 基材(水、グリセリン、BGなど)の後に有効成分が続いているかを見る。基材だけが延々と続いて最後にちょこっとだけ有効成分、という商品は多い。

3. パッケージの宣伝文句より、成分リストを信じる。成分リストは法律で定められた表示で、宣伝文句には規制が緩い。

4. ブランドが「何%配合しているか」を明示しているかを確認する。濃度を公開しているブランドは、それだけ配合に自信があるということです。

成分表示を読む習慣をつけるだけで、効果のない製品を買い続けるコストを大幅に減らせます。

どの成分を優先すべきかは、肌の状態による

ここまで「何%以上が有効か」を説明してきましたが、もう一つ重要なことがあります。どれほど良い成分も、あなたの老化パターンに合っていなければ効果は出にくい。

酸化ダメージが強い肌には、まず抗酸化成分の優先度が高い。バリアが壊れている肌には、まずセラミドとバリア修復成分が必要です。糖化が進んでいる肌には、外用ケアと同時に食生活の見直しが必要です。

成分の読み方を覚えたら、次は「自分の肌に何が必要か」を知ること。それがCHROSNOFの役割です。生活習慣データから老化パターンを解析し、どの方向のケアを優先すべきかを示します。

成分を正しく選ぶ知識と、自分に何が必要かを知ること。この2つが揃って初めて、エイジングケアは本当に機能します。

松下 嵩枝

松下 嵩枝

REGINA LOCUS LVXL 代表

プロフィールを見る →